【2026年7月】新NISAでS&P500に10万円積立|このまま毎月10万円でいい?「貯める」から「使う」を考え始めた
はじめに|今月も10万円。でも、初めて少し迷い始めた
2026年7月も、いつも通りS&P500に連動する投資信託を購入した。
投資額は、新NISAのつみたて投資枠で10万円。
今月も特別なことはしていない。
相場が上がっても、下がっても、決めた金額を淡々と積み立てる。
これまで何度も書いてきた、
JUST KEEP BUYING。
僕の資産形成の基本方針は、今も変わっていない。
ただ、7月は少しだけ違うことを考え始めた。
それは、
「この先も、本当に毎月10万円を積み立て続ける必要があるのだろうか?」
ということだ。
もちろん、投資をやめたいわけではない。
S&P500への長期投資に対する考え方が変わったわけでもない。
むしろ、これまで淡々と積み立ててきた結果、一定額の金融資産が積み上がってきたからこそ出てきた疑問だと思う。
資産形成を始めた頃は、
「まずは資産を増やさなければ」
という思いが強かった。
でも、ある程度積み上がってくると、
「もっと増やすこと」
だけが本当に正解なのか。
少しずつ考えるようになってきた。
子どもたちと一緒に旅行へ行く。
自然の中で遊ぶ。
知らない場所へ行く。
家族で同じものを見て、同じものを食べる。
もちろん、今までもそうしたことを我慢してきたわけではない。
我が家なりに旅行にも行くし、レジャーにもお金を使っている。
それでも、
将来のために10万円を積み立てることと、今しかできない家族の体験に10万円を使うこと。
どちらが正しいのだろう。
そんなことを、少し考え始めた7月だった。
2026年7月の米国市場概況|S&P500はほぼ横ばい
まずは、いつも通り7月の米国株式市場から振り返る。
S&P500は7月31日の終値で7,489.72。
6月30日の7,499.36と比べると、月間では約0.13%下落した。
数字だけを見れば、ほぼ横ばい。
6月も約1.1%下落していたため、4月・5月の力強い上昇相場からは少し雰囲気が変わっている。
また、S&P500にとって7月の月間下落は2014年以来となった。
ただし、月末の動きを見ると弱気一辺倒だったわけではない。
7月31日はS&P500が0.7%上昇。
Amazonは好決算を受けて大きく上昇した一方、Appleは今後の売上見通しへの警戒から下落するなど、大型テクノロジー株でも明暗が分かれた。
AI関連企業への期待は引き続き強い。
でも、
「AIなら何でも上がる」
というほど単純な相場ではなくなってきている。
企業が巨額のAI投資を行った結果、
本当に利益が増えるのか。
投資額に見合うリターンが出るのか。
市場も少しずつ、その中身を見る段階に入ってきたように感じる。
主要指標まとめ|2026年7月末の米国経済
7月末時点で確認しておきたい主な経済指標は、以下の通り。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| S&P500 | 7,489.72 | 7月31日終値 |
| S&P500月間騰落率 | 約-0.13% | 6月末比 |
| CPI | 前年同月比+3.5% | 2026年6月 |
| コアCPI | 前年同月比+2.6% | 2026年6月 |
| PCE価格指数 | 前年同月比+3.7% | 2026年6月 |
| コアPCE価格指数 | 前年同月比+3.3% | 2026年6月 |
| 実質GDP成長率 | 年率+1.5% | 2026年4〜6月期速報値 |
| 非農業部門雇用者数 | 前月比+5.7万人 | 2026年6月 |
| 失業率 | 4.2% | 2026年6月 |
| 政策金利 | 3.50〜3.75% | 7月FOMCで据え置き |
6月のCPIは前年同月比3.5%まで低下した。
前月比では0.4%下落し、エネルギー価格の低下が物価を押し下げた。
一方、FRBが重視するPCE価格指数は前年同月比3.7%。
コアPCEも3.3%で、FRBの2%目標から見れば、まだ高い水準にある。
さらに、4〜6月期の実質GDP成長率は年率1.5%。
1〜3月期の2.1%から減速した。
景気が崩れているわけではない。
でも、インフレが完全に収まったわけでもない。
そんな微妙な状態が続いている。
7月の米国株で気になった3つのポイント
① S&P500は横ばい。でも、中身はかなり動いている
7月のS&P500は約0.13%下落。
数字だけなら、
「ほとんど何も起きなかった月」
に見える。
でも、実際の中身はかなり違う。
特に半導体株は大きく調整し、7月の半導体ETFは月間で22%以上下落した。
一方でMicrosoftなど、AI投資による成長期待から大きく上昇した企業もある。
指数そのものは横ばい。
でも、その中では資金がかなり激しく動いている。
こういう相場を見ると、やはり僕には個別株を当て続けるのは難しいと思う。
次に上がる企業を探す。
下がる前に売る。
また別の企業へ乗り換える。
それを何十年も続ける自信はない。
だから、結局S&P500でいい。
そう思っている。
② インフレは少し落ち着いた。でもFRBは動かなかった
6月のCPIは、前年同月比3.5%。
5月の4.2%から低下した。
エネルギー価格が下落した影響も大きく、数字だけを見ればインフレは少し落ち着いている。
一方で、FRBは7月28〜29日に開催したFOMCで、政策金利を**3.50〜3.75%**に据え置いた。[5]
興味深かったのは、12人の投票メンバーのうち3人が、
0.25%の利上げ
を主張したことだ。[5]
つまり、
「次はいつ利下げするのか」
だけを考えていればいい状況ではない。
インフレが再び強くなれば、利上げという選択肢も残っている。
数か月前までの市場の前提が、簡単に変わる。
これもまた、相場を予想しすぎない理由になる。
③ 景気は減速。でも、まだ崩れてはいない
2026年4〜6月期の米国実質GDP成長率は、年率**+1.5%**だった。
1〜3月期の+2.1%からは減速した。
また、6月の非農業部門雇用者数は前月比+5.7万人。
失業率は4.2%だった。[6]
雇用も景気も、明確に悪いというほどではない。
でも、
「米国経済は何も心配する必要がない」
という状態でもない。
株価は歴史的に高い水準にある。
その一方で、実体経済には少しずつ減速の兆候も見えている。
今後も上下すると思う。
だからこそ、7月も僕は相場を読まずに買った。
僕の新NISA|2026年7月もS&P500に10万円
2026年7月の投資実績は、
新NISAのつみたて投資枠で10万円。
購入したのは、いつも通りS&P500に連動する投資信託だ。
追加投資はしていない。
売却もしていない。
本当に、いつも通り。
これまでの記事では何度も、
「相場がどう動いても10万円を積み立てる」
と書いてきた。
そして7月も、それを実行した。
ただ、今月は初めて、
「この10万円という金額自体は、ずっと固定でいいのだろうか」
と考えた。
投資を始めた頃とは、状況が違う。
資産は少しずつ積み上がっている。
これまで投資した元本だけではなく、運用によって増えた部分もある。
もちろん、まだ資産形成の途中だ。
FIREしたわけでもない。
「もう十分」と言える段階でもないと思う。
でも、
資産形成にはゴールがあるはずだ。
無限に積み上げ続けること自体が目的ではない。
最近、そんな当たり前のことを少し強く考えるようになった。
「もっと増やす」は、本当に必要なのか
資産形成は数字で成果が見える。
100万円。
500万円。
1,000万円。
その先。
金額が増えていくと、達成感がある。
評価額が最高値を更新すると嬉しい。
積立額を増やせば、
「資産形成を頑張っている」
という感覚も強くなる。
だからこそ、危ないところもあると思う。
気が付けば、
資産を増やすことそのものが目的になってしまう。
本来、お金は使うためにある。
老後の安心。
教育費。
住宅。
家族との時間。
旅行。
趣味。
選択肢を増やすために、資産を作っているはずだ。
でも、資産形成を真面目に続けていると、
「使う=資産形成が遅れる」
という感覚になりやすい。
10万円あればS&P500を買える。
30万円あれば3か月分投資できる。
50万円あれば……
そう考え始めると、何にお金を使っても「機会損失」に見えてくる。
でも、それでは本末転倒なのかもしれない。
子どもたちとの「今」に、もっとお金を使ってもいいのではないか
最近、一番考えているのがこれだ。
子どもたちと一緒に過ごせる時間には期限がある。
S&P500は、10年後にも買える。
20年後にも買える。
でも、今の家族で行く旅行は、今しかできない。
同じ場所に行ったとしても、子どもの年齢が変われば体験はまったく違う。
一緒に海へ入る。
山を登る。
虫を探す。
海外へ行く。
温泉へ行く。
知らない街を歩く。
そういう経験を一緒にできる時間は、思っているほど長くないのかもしれない。
これまで我が家も、旅行やレジャーを極端に削ってきたわけではない。
ハワイにも行った。
旅行以外にも、自然の中で遊んだり、いろいろな経験はしている。
でも、
もう少しそちらへ資金を振ってもいいのではないか。
最近はそう感じ始めている。
例えば、毎月10万円という積立額を少し落として、その分を年間の家族旅行や体験予算として確保する。
積立をゼロにする必要はない。
資産形成をやめる必要もない。
ただ、
未来100%ではなく、未来80%・今20%くらいにする。
そういう考え方もありなのかもしれない。
6月は教育費。7月は「経験に使うお金」を考えた
先月は、中学受験の夏期講習費用として約30万円が飛んでいった。
教育費と資産形成を両立する難しさを実感した。
以前、中学受験から私立大学までの教育費を試算した記事でも書いたが、これから教育費はさらに重くなる。
だから、
「積立額を減らして旅行しよう!」
と簡単に決められる話でもない。
教育費。
生活防衛資金。
老後資金。
住宅。
そして、家族の体験。
限られたお金を、どこに振り分けるか。
資産がほとんどなかった頃は、
「まず貯める・まず投資する」
でよかった。
でも、ある程度資産が積み上がってくると、正解が少し変わってくるのかもしれない。
今度は、
「どこまで貯めれば十分なのか」
「いつから使う側へシフトするのか」
を考えなければならない。
7月は、その入口に立ったような気がしている。
積立10万円を「聖域」にしない
これまで僕は、積立を継続するために支出も見直してきた。
新NISAでS&P500積立を続けるために我が家がやめた支出についても記事にした。
不要な固定費を削る。
使っていないサービスをやめる。
満足度の低い消費を減らす。
これは今後も続ける。
無駄な支出を復活させたいわけではない。
ただ、
「毎月10万円の投資だけは何があっても守る」
という考え方も、少し違う気がしてきた。
投資は人生を豊かにする手段だ。
積立額を守るために、家族との経験を削るのなら、本末転倒になりかねない。
10万円。
8万円。
5万円。
その時々の家計や家族の状況に合わせて変えてもいい。
もちろん今月は10万円積み立てた。
来月すぐ減額するとも決めていない。
でも、
10万円を積み立て続けること自体を目的にはしない。
これは、今までとは少し変わった考え方だと思う。
「JUST KEEP BUYING」の意味も少し変わってきた
僕はこれまで、
JUST KEEP BUYING
という言葉を何度も書いてきた。
暴落しても買う。
最高値でも買う。
ニュースに振り回されず、市場に居続ける。
この考えは今も好きだし、基本的にはこれからも続けるつもりだ。
ただ、
JUST KEEP BUYINGとは、
毎月必ず10万円を入れ続けること
ではないと思う。
5万円でもいい。
3万円でもいい。
家計に余裕がある月は増やしてもいい。
大きな旅行へ行く月は減らしてもいい。
市場から完全に降りず、自分の人生と両立できる範囲で続ける。
それも十分、
JUST KEEP BUYING
なのだと思う。
今の結論|7月は10万円。でも今後は「使うこと」も考える
今のところ、積立額を変更すると決めたわけではない。
7月も10万円。
来月も、おそらく基本線は変わらない。
ただ、これまでのように、
「余裕資金があれば、とにかく投資へ」
という考え方からは、少しずつ変わっていくかもしれない。
一定額の資産が積み上がった。
教育費もこれからかかる。
そして何より、子どもたちと一緒に体験できる時間には限りがある。
だったら、
投資に10万円。
家族との体験にもお金を使う。
その両方があっていい。
むしろ、そのために資産形成を続けてきたはずだ。
老後に大きな資産を残すことだけが人生のゴールではない。
未来の自分も大切。
でも、
今の家族も同じくらい大切だ。
ここを忘れないようにしたい。
さいごに|「貯める」と「使う」のバランスを考える段階へ
2026年7月のS&P500は、月間ではほぼ横ばいだった。
インフレは少し落ち着いた。
一方でFRBは政策金利を据え置き、一部のメンバーは利上げを主張した。
GDP成長率も減速している。
相変わらず、先の読みにくい相場だ。
だから7月も、僕はS&P500に10万円を積み立てた。
そこは変わらない。
でも、僕自身の考え方は少しだけ変わり始めている。
これまでのテーマは、
「どうやって資産を増やすか」
だった。
これからは、
「増やした資産と、これから稼ぐお金をどう使うか」
も同じくらい大切になるのかもしれない。
子どもたちとの旅行。
自然体験。
家族で見る景色。
一緒に何かをやった記憶。
そういうものは、S&P500の評価額のように数字では残らない。
でも、もしかすると僕が資産形成で本当に手に入れたかったものは、
そういう時間を選べる自由だったのかもしれない。
今月は10万円。
来月以降も投資は続ける。
でも、「10万円」にこだわりすぎない。
資産形成も続ける。
今しかできないこともやる。
JUST KEEP BUYING。
でも同時に、
JUST KEEP LIVING。
そして、自分たち家族にとっての
STAY THE COURSE。
を考えていきたい。
