はじめに|10万円積み立てた月に、夏期講習で30万円が吹き飛んだ

2026年6月も、いつも通りS&P500に連動する投資信託を購入した。

投資額は、新NISAのつみたて投資枠で10万円

相場が上がっても、下がっても、自分で決めた金額を淡々と積み立てる。

ここまでは、いつも通りだ。

ただ、今月は家計にかなり大きな支出があった。

小学6年生の娘の夏期講習費用である。

その金額、約30万円。

口座から、一気に30万円が吹き飛んだ。

毎月のS&P500積立に置き換えれば、ちょうど3か月分。

今月10万円を積み立てる一方で、その3倍のお金が夏期講習だけで出ていく。

なかなか強烈である。

もちろん、中学受験の小学6年生にとって夏は「天王山」。

娘にとって必要な時間だと思っているし、ここを削ろうとは思わない。

ただ、

投資を続けたい。

教育費も惜しみたくない。

生活防衛資金も残しておきたい。

言葉にすると当たり前なのだが、この3つを同時に成立させる難易度はかなり高い。

以前、中学受験から私立大学までの教育費をシミュレーションした記事を書いたときにも分かっていた。

それでも、実際に30万円の請求を目の前にすると話は別だ。

2026年6月は、中学受験と資産形成を同時に進める難しさを改めて実感した1か月だった。

2026年6月の米国市場概況|S&P500は月間下落、それでも第2四半期は大幅高

まずは、いつも通り2026年6月の米国株式市場を振り返る。

S&P500は6月30日の終値で7,499.36

5月末の7,580.06と比較すると、6月は月間で約1.1%下落した。

NASDAQ総合指数も6月は月間下落となった。

5月までかなり強い相場が続いていただけに、6月はいったん足踏みした形である。

背景には、大型テクノロジー株のバリュエーションに対する警戒感や、AI関連企業による巨額の設備投資が本当に利益へ結び付くのかという懸念もあった。

ただし、少し視点を広げると景色はかなり違う。

2026年4月〜6月の第2四半期では、

  • S&P500:+14.9%
  • NASDAQ総合指数:+21.4%
  • ダウ平均株価:約+13%

となった。

S&P500とNASDAQにとっては、2020年以来の強い四半期だった。

つまり6月は、

「米国株が崩れた月」

というよりも、

急ピッチで上昇してきた相場が、一度立ち止まった月

と考える方が近いと思う。

3月末から4月頭にかけて買い増した分も、引き続きかなり効いている。

そのあたりは、2026年5月の投資実績の記事でも書いた。

ただ、5月までのような「とにかく株が強い」という雰囲気からは、少し変わってきた。

株価は高い。

AIへの期待も大きい。

一方で、インフレ、金利、中東情勢への不安も残っている。

6月は、強気と警戒が同時に存在する相場だった。

主要指標まとめ|2026年6月末のS&P500と米国経済

6月末時点で確認しておきたい主な指標は、以下の通り。

指標数値補足
S&P5007,499.366月30日終値
S&P500月間騰落率約-1.1%5月末比
S&P500第2四半期+14.9%4〜6月
NASDAQ第2四半期+21.4%4〜6月
CPI前年同月比+4.2%2026年5月
コアCPI前年同月比+2.9%2026年5月
PCE価格指数前年同月比+4.1%2026年5月
コアPCE価格指数前年同月比+3.4%2026年5月
非農業部門雇用者数前月比+17.2万人2026年5月
失業率4.3%2026年5月
政策金利3.50〜3.75%6月FOMCで据え置き

数字を並べてみると、米国経済はかなり複雑な状態にある。

雇用は大きく崩れていない。

企業業績も底堅い。

AIを中心とした設備投資も続いている。

一方で、インフレ率は再び高い。

景気は強い。

でも、物価も高い。

株価も高い。

でも、金利も高い。

どちらか一方向に単純化できない相場が続いている。

6月の米国株で気になった3つのポイント

① AI相場は続く。でも、期待値もかなり高くなっている

2026年前半の米国株を支えた最大のテーマは、やはりAIだった。

半導体。

クラウド。

データセンター。

ソフトウェア。

AI関連企業に大量の資金が流れ込み、S&P500やNASDAQを押し上げてきた。

一方、6月は大型テクノロジー株の割高感や、膨大なAI設備投資への警戒感も意識された。

AIが社会を変えていく可能性は高いと思う。

ただ、

「AI産業が成長すること」

と、

「今の株価から投資して高いリターンを得られること」

は別の話だ。

期待が高ければ高いほど、企業業績が少し市場予想を下回っただけでも株価が大きく動く可能性がある。

だから僕は、AI関連の個別株を当てにいくのではなく、S&P500を通じて市場全体を保有する。

大きく伸びる企業も入っている。

期待に応えられず落ちていく企業も入っている。

その入れ替わりも含めて、指数に任せる。

相変わらず地味だ。

でも、自分にはこの方法が合っている。

② インフレは、まだ終わっていない

5月の米国消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で4.2%上昇した。

前月比でも0.5%上昇。

特にエネルギー価格は前年同月比で23.5%上昇し、ガソリン価格は40.5%上昇している。

FRBが重視するPCE価格指数も、5月は前年同月比で4.1%上昇

食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数も3.4%上昇した。

インフレは、まだ終わっていない。

2026年前半のS&P500はかなり強かった。

でも、

「株価が上がっている=すべて順調」

ではない。

ここは冷静に見ておきたい。

③ FRBは金利据え置き。利下げ期待だけでは見られなくなった

FRBは6月16日〜17日のFOMCで、政策金利を**3.50〜3.75%**に据え置いた。

そして6月に公表された経済見通しでは、2026年のPCEインフレ率予測中央値を**3.6%**とした。

3月時点では2.7%だったので、かなり大きな上方修正である。

年末の政策金利見通しの中央値も3.8%となった。

少し前までは、

「いつ利下げするのか」

という話が中心だった。

でも、インフレが再び強くなれば、そんなに単純ではない。

市場の前提は、数か月で簡単に変わる。

だから僕は、自分で金利や株価の方向をすべて当てようとはしない。

結局、やることは変わらない。

僕の新NISA|2026年6月もS&P500に10万円積み立てた

2026年6月の追加投資は、

新NISAのつみたて投資枠で10万円。

購入したのは、いつも通りS&P500に連動する投資信託である。

6月のS&P500は月間で約1.1%下落した。

だからといって、今月は追加で大きく買い増すことはしなかった。

3月末から4月頭にかけては、余裕資金を使って追加投資した。

その買い増しは、現時点ではかなり効いている。

でも、今月は状況が違う。

娘の夏期講習費用がある。

今後も受験関連の支出が続く。

そして当然、日々の生活費や、近い将来に必要となる教育費も確保しておかなければならない。

相場が少し下がったからといって、家計を無視して追加投資するのは違う。

投資できる金額は、相場ではなく家計が決める。

だから今月は、いつもの10万円だけ。

買い増しはしない。

それでも、積み立ては止めない。

以前、S&P500積立を続けるために我が家がやめた支出についても書いたが、結局、投資で一番難しいのは何を買うかより「どう続けるか」なのだと思う。

夏期講習30万円。分かっていても、やはり重い

そして今月、我が家の家計における最大のトピックスが、娘の夏期講習である。

いよいよ中学受験の天王山と呼ばれる夏が始まる。

小学6年生の夏期講習は、授業の日数も時間も一気に増える。

これまで習ってきた内容を総点検し、秋以降の志望校対策へつなげていく重要な時期だ。

その重要性は理解している。

娘にとって必要な時間だとも思っている。

それでも、約30万円という金額を見ると、

「高いな……」

という言葉は出る。

そりゃ出る。

10万円を3か月積み立てて、ようやく30万円。

それと同じ金額が、夏期講習だけで一気に飛んでいく。

もちろん、S&P500への積立と教育費を単純比較するものではない。

目的がまったく違う。

S&P500への投資は、将来の資産を作るためのお金。

夏期講習は、今の娘に必要な学びに使うお金だ。

どちらも我が家にとって必要な支出だと思っている。

だからこそ難しい。

中学受験と資産形成。

両方を同時に進める難易度は、かなり高い。

「教育費も投資」だけでは家計は回らない

教育費について、

「子どもの将来への投資だから」

という言い方をすることがある。

それ自体は間違っていないと思う。

娘が努力できる環境を整える。

苦手なところを補強する。

入試本番に向けて必要な学力と経験を積む。

夏期講習には、そのための意味がある。

30万円を無駄だとは思っていない。

でも、

「教育費も投資だから仕方ない」

ですべてを済ませてしまうと、家計は簡単に壊れる。

通常の塾代。

季節講習。

模試。

志望校別講座。

教材費。

交通費。

受験料。

そして受験が終われば、私立中学へ進学した場合は学費が始まる。

以前、5歳差きょうだいで私立中学から私立大学まで進学した場合の教育費を試算した。

数字として見たときも大きかった。

でも、実際に毎月お金が出ていく段階に入ると、その重さはまた違う。

必要な教育費は払う。

でも、際限なく追加するわけではない。

投資も続ける。

でも、生活防衛資金まで株式市場に入れない。

結局、このバランスを取り続けるしかない。

中学受験と資産形成の両立が難しい3つの理由

① 教育費は「今」必要になる

投資は、極端な話、来月に回すこともできる。

追加投資を見送っても、次の機会はある。

でも、小学6年生の夏は一度しかない。

2026年の夏期講習を、

「今年は資産形成を優先したいから、来年受けよう」

とはできない。

教育費は、必要になるタイミングをこちらで自由に決められない。

これが資産形成との両立を難しくしている一番の理由だと思う。

② 中学受験は、本番に近づくほどお金がかかる

中学受験は、学年が上がるほど費用負担も大きくなる。

特に小学6年生になると、

通常授業に加えて、

夏期講習、

模試、

志望校別対策、

過去問対策などが増えていく。

受験本番に近づくほど、

「ここまで頑張ってきたのだから」

という親の気持ちも強くなる。

できることはしてあげたい。

でも、家計には限界がある。

この間で、毎回判断することになる。

娘の受験への向き合い方については、新6年生になったときの記事でも書いた。

結局、戦うのは娘で、親の仕事は環境を整えることなのだと思っている。

その「環境」の中には、当然お金も含まれている。

③ 積立投資は止めるのは簡単。でも再開は難しい

30万円の夏期講習費用を見て、

「今月からS&P500の10万円積立を止めよう」

と考えることもできる。

そうすれば、家計はかなり楽になる。

でも、一度止めると再開するタイミングが難しい。

来月も何か支出があるかもしれない。

秋には志望校対策が始まる。

冬には受験料や入学準備費用も必要になる。

理由を探せば、投資をしない理由はいくらでも出てくる。

だから我が家では、無理がない限り最低限の積立は続ける。

今月も10万円。

派手な買い増しはしない。

でも、市場からは降りない

今の我が家は「投資額を増やす」より「積立を切らさない」

3月末から4月頭にかけては、相場の下落局面で買い増した。

結果として、その投資はかなり効いている。

でも、今の我が家は積極的に投資額を増やす時期ではないと思っている。

娘の中学受験がある。

その先には私立中学への進学もある。

下の子の教育費も、これから増えていく。

現金もある程度厚めに残しておきたい。

だから、今は攻めすぎない。

通常の10万円積立は続ける。

追加投資は、家計に十分な余裕があるときだけ。

生活防衛資金と近い将来の教育費は現金で確保する。

投資額を最大化することが目的ではない。

家族の生活を守りながら、長期的な資産形成を続けることが目的だ。

積み立てられる月だけ大きく投資して、家計が苦しくなったら完全に止める。

それよりも、

少し地味でも無理のない金額を長く続ける。

その方が、自分には合っている。

中学受験も資産形成も、結局は淡々と積み上げるしかない

中学受験と資産形成は、一見するとまったく別の話に見える。

でも、実際には似ている部分も多い。

一度のテストだけで合否は決まらない。

一度の投資だけで資産は作れない。

算数の弱点を一つずつ潰す。

毎日の計算と漢字を続ける。

授業の復習を積み重ねる。

毎月10万円を積み立てる。

相場が下がっても慌てて売らない。

家計が許す範囲で続ける。

どちらも派手な一発逆転ではない。

小さな積み重ねを、途中でやめない。

結局、これしかないのだと思う。

娘は夏期講習で毎日勉強を積み重ねる。

僕はその費用を払いながら、S&P500を積み立てる。

親子でやっていることは違う。

でも、どちらも未来に向けて、今できることを淡々と続けている。

そう考えると、30万円が吹き飛んだ痛みも、少しだけ前向きに受け止められる。

本当に少しだけだが。

さいごに|教育費が重くても、市場からは降りない

2026年6月のS&P500は、月間では約1.1%下落した。

一方、第2四半期では14.9%上昇し、2026年前半の米国株は全体として強かった。

AI関連企業への期待は続いている。

雇用も大きく崩れていない。

でも、インフレは再び高まっている。

FRBも、簡単に利下げできる状況ではない。

強さと不安が同居している相場だ。

我が家では、今月もS&P500に10万円を積み立てた。

そして、その一方で娘の夏期講習費用として約30万円が飛んでいった。

中学受験と資産形成の両立は、想像していた以上に難しい。

教育費を払えば、投資に回せるお金は減る。

投資を優先しすぎれば、今必要な教育機会を削ることになる。

簡単な正解はない。

だから、その都度家計を確認する。

必要な教育費を払う。

生活防衛資金を守る。

そして、無理のない範囲で積立投資を続ける。

6月は10万円。

来月も、家計を壊さない範囲で淡々と積み立てる。

中学受験も資産形成も、結局は積み重ねだ。

焦らない。

でも、止まらない。

JUST KEEP BUYING

そして、

STAY THE COURSE