【2026年5月】S&P500は最高値更新。3月末の買い増しが効いても、僕が淡々と積み立てを続ける理由
はじめに|S&P500は最高値更新。それでも、やることは変わらない
2026年5月の米国株は、かなり強かった。
S&P500は5月29日の終値で7,580.06となり、過去最高値を更新した。4月末からの1か月間では5.15%上昇。NASDAQ総合指数も月間で8.36%上昇し、AI関連株を中心に力強い相場が続いた。
3月末から4月頭にかけて、相場が不安定だった局面でS&P500を買い増した。
あの時点では、今のような上昇相場を確信できていたわけではない。
むしろ、中東情勢、原油高、インフレ再加速、金利高止まりなど、不安になる材料はいくらでもあった。
それでも、余裕資金の範囲内で少しずつ買い増した。
そして5月末の評価額を見ると、その判断はかなり効いている。
もちろん、これから相場が再び下落する可能性はある。
3月末が底値だったと断言するつもりもない。
ただ、不安が強い局面でも市場から降りず、ルールに従って買い続けたことが、結果として資産形成を一段進めてくれた。
5月も、いつも通りS&P500に連動する投資信託を購入した。
投資額は10万円。
相場が上がっても、下がっても、僕の基本方針は変わらない。
2026年5月の米国市場概況|AI関連株が相場を押し上げた1か月
5月の米国株式市場を振り返ると、最も分かりやすいテーマはAIだった。
月末にはDell Technologiesが好調な業績見通しを示し、株価は1日で32.8%上昇した。Microsoftも同日に5.4%上昇。AI向けの設備投資が、期待だけではなく企業業績に表れ始めたことが評価された。
5月のS&P500は月間で5.15%上昇したが、上昇の中心は情報技術セクターだった。
MarketWatchによれば、S&P500の情報技術セクターは5月だけで15.9%上昇。半導体関連株も大きく買われた。
つまり5月は、
「AIへの期待が続いている」
だけではなく、
「AI関連需要が、実際の企業業績を押し上げ始めている」
と市場が判断した月だった。
ただし、指数全体が上がっているからといって、すべての銘柄が満遍なく上昇したわけではない。
S&P500を構成する11セクターのうち、5月に上昇したのは情報技術、ヘルスケア、一般消費財の3セクターに限られた。
株価指数は強い。
しかし、相場全体が全面高だったわけではない。
この点は、少し冷静に見ておきたい。
主要指標まとめ|2026年5月末のS&P500と米国経済
2026年5月末時点で確認しておきたい主な指標は、以下のとおり。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| S&P500 | 7,580.06 | 5月29日終値 |
| S&P500月間騰落率 | +5.15% | 4月末比 |
| NASDAQ総合指数月間騰落率 | +8.36% | 4月末比 |
| ダウ平均株価月間騰落率 | +2.78% | 4月末比 |
| WTI原油先物 | 87.36ドル | 5月29日終値 |
| CPI | 前年同月比+3.8% | 2026年4月 |
| コアCPI | 前年同月比+2.8% | 2026年4月 |
| PCE価格指数 | 前年同月比+3.8% | 2026年4月 |
| 実質GDP成長率 | 年率+1.6% | 2026年1〜3月期・改定値 |
| 政策金利 | 3.50〜3.75% | 4月FOMCで据え置き |
5月に見えていた相場の論点|株価は強い。でも、安心できる相場ではない
5月のS&P500は最高値を更新した。
ただし、株価が強いことと、安心して投資できることは別の話だと思っている。
① AI関連株の上昇 vs 相場の偏り
5月は、AI関連株が強かった。
半導体、ソフトウェア、AIインフラ関連企業に資金が集まり、NASDAQはS&P500を上回る上昇率となった。
一方で、情報技術セクターへの集中が進んでいる。
AI関連株の業績が今後も期待を上回り続ければ、株価はさらに上がるかもしれない。
しかし、期待が高いほど、少しの失望でも株価が大きく調整する可能性がある。
強い相場を見て焦って買うのではなく、自分の投資ルールを守る。
結局、それが一番大事だと思う。
② 中東情勢の緊張緩和 vs 原油価格の不確実性
4月は、中東情勢の緊張を背景に原油価格が上昇した。
5月末には、米国とイランの停戦延長や海運規制の解除に向けた動きが報じられたことで、原油価格は下落した。
WTI原油先物は5月29日に1バレル87.36ドル、Brent原油先物は92.05ドルまで下がった。
市場は、4月よりも少し落ち着いた。
ただし、中東情勢が完全に解決したわけではない。
何か一つ材料が変われば、原油価格も株価も再び大きく動く可能性がある。
③ 株高 vs インフレ再加速
株価が上昇する一方で、米国のインフレは再び強まっている。
4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.8%上昇した。3月の3.3%上昇から伸びが加速している。
食品とエネルギーを除いたコアCPIも、前年同月比で2.8%上昇。エネルギー価格は前年同月比で17.9%上昇した。
FRBが重視するPCE価格指数も、4月は前年同月比で3.8%上昇している。
つまり5月の相場は、
「AI関連企業の業績は強い」
「中東情勢は少し落ち着いた」
「でも、インフレは簡単には収まらない」
という、かなり複雑な綱引きの上に成り立っていた。
④ 景気底堅さ vs 金利高止まり
米国の2026年1〜3月期の実質GDP成長率は、改定値で年率**+1.6%**だった。
速報値の+2.0%から、0.4ポイント下方修正されている。
景気後退に入ったわけではない。
ただし、どこまでも力強く成長しているわけでもない。
FRBは4月のFOMCで、政策金利を**3.50〜3.75%**に据え置いた。インフレが高止まりしている以上、早期に大きな利下げが進む状況ではない。
株価は最高値を更新している。
しかし、金利、物価、原油、企業業績が、それぞれ異なる方向に動いている。
強い相場と、安心できる相場は別物だ。
4月に続き、5月もそう感じた。
3月末から4月頭の買い増しが、かなり効いている
5月末の評価額を見ながら、改めて感じたことがある。
3月末から4月頭にかけて行った買い増しが、かなり効いている。
当時は、安心して買える状況ではなかった。
中東情勢は緊張していた。
原油価格も上昇していた。
インフレ再加速への警戒感もあった。
ニュースを見れば、
「もう少し下がるのではないか」
「今は待った方がいいのではないか」
と思う理由はいくらでもあった。
それでも、生活防衛資金や教育費とは切り分けたうえで、余裕資金の範囲内で買い増した。
4月は、つみたて投資枠で10万円、成長投資枠で23万円。
合計33万円を追加投資した。
これは前月の記事にも記録している。
その後、S&P500は4月末に7,209.01まで上昇し、5月末には7,580.06まで上昇した。
結果だけを見れば、3月末から4月頭の買い増しはうまくいった。
ただし、ここで言いたいのは、
「底値で買えた」
ということではない。
あの時点で底値を当てられたわけではないし、今後また大きく下がる可能性もある。
大事なのは、底値を一点で当てることではない。
相場が不安定なときにも、完全に動けなくならないことだと思っている。
暴落を予想するのではなく、下落時にも買える状態をつくる
株価が上がると、
「もっと早く買っておけばよかった」
と思う。
株価が下がると、
「まだ下がるかもしれない」
と思う。
結局、人間の感情は、どちらの局面でも買わない理由を探してしまう。
だから僕は、相場を完璧に読むことを最初から諦めている。
通常時は、毎月決めた金額を積み立てる。
余剰資金ができたら、その範囲内で買い増す。
さらに大きく下落したときにも動けるように、現金を一定程度残しておく。
生活防衛資金や、近い将来に必要となる教育費まで投資に回すことはしない。
底値で一括投資できれば、理論上は最も効率がいい。
でも、底値は後から振り返らないと分からない。
だから、少しずつ買う。
下落局面でも市場から降りない。
3月末から4月頭の買い増しを振り返ると、結局このやり方が自分には合っていると思う。
上昇した後に見える景色は、下落局面では見えない
今になって振り返ると、
「3月末から4月頭に、もう少し買っておいてもよかった」
とすら思う。
でも、実際に相場が下がっている最中は、そんなに簡単ではない。
悪いニュースばかりが目に入る。
さらに下がるような気がする。
今は買わずに、もう少し待った方が合理的に見える。
一方で、株価が上がると雰囲気は一変する。
良いニュースが増える。
企業業績の強さが注目される。
もっと上がるような気がしてくる。
市場の空気は、株価の動きに合わせて驚くほど簡単に変わる。
だから、雰囲気だけで売買を決めると、どうしても後追いになる。
上昇した後に安心して買い、下落した後に怖くなって売る。
それでは、長期投資のリターンを十分に享受できない。
今回の買い増しで得たのは、含み益だけではない。
不安がある局面でも、自分で決めたルールに従って行動することの重要性を改めて確認できた。
それが一番大きかったと思う。
僕の新NISA|2026年5月はS&P500に10万円を追加投資
2026年5月の追加投資は、
つみたて投資枠で10万円。
購入したのは、いつも通りS&P500に連動する投資信託である。
5月はS&P500が最高値を更新した。
AI関連株も大きく上昇した。
3月末から4月頭の買い増しも、結果としてかなり効いている。
こういうときは、
「上昇に乗り遅れたくない」
「もう少し投資額を増やした方がいいのではないか」
と考えたくなる。
でも、それも相場に反応しているだけだと思う。
株価が下がったときに怖くなって積立を止めるのも、
株価が上がったときに焦って一気に投資するのも、
どちらも感情に動かされている点では同じだ。
だから、今月も10万円。
相場が強いから増やすわけではない。
最高値圏だから止めるわけでもない。
自分で決めた金額を、淡々と積み立てる。
結局、僕が自分でコントロールできるのは、それだけだと思っている。

AI相場に乗り遅れたと感じても、焦らない
AI関連株が大きく上昇すると、どうしても焦りが出る。
「あの個別株を買っておけばよかった」
「S&P500ではなく、NASDAQや半導体株に集中投資した方がよかったのではないか」
そう考えることもある。
実際、5月の情報技術セクターは大きく上昇した。
Dell Technologiesのように、短期間で株価が大きく動いた企業もある。
S&P500への積立投資は、こうした個別株投資と比べると地味に見える。
でも、それでいい。
次に上がる企業を当て続けることは難しい。
AI投資の恩恵を最も受ける企業がどこなのか。
今の株価に、どこまで将来の成長が織り込まれているのか。
僕には正確に判断できない。
だから、S&P500を買う。
個別企業の勝ち負けを当てるのではなく、米国を代表する企業群にまとめて投資する。
派手さはない。
でも、長く続けやすい。
資産形成では、一度だけ大きく勝つことよりも、市場から途中で降りないことの方が重要だと思っている。
さいごに|買い増しが効いても、やることは変わらない
2026年5月の米国株は強かった。
AI関連企業の好調な業績が株価を押し上げ、中東情勢の緊張緩和も追い風になった。
S&P500は最高値を更新した。
3月末から4月頭にかけて行った買い増しも、結果としてかなり効いている。
前月の投資実績については、以下の記事で詳しく整理しています。
→ 【2026年4月】S&P500は最高値へ。戦争リスクでも僕が淡々と積み立てた理由
ただし、安心できる材料だけがそろっているわけではない。
インフレは再び強まっている。
政策金利は高い。
GDP成長率は下方修正された。
AI関連株への資金集中も進んでいる。
中東情勢も、完全に解決したわけではない。
今後、相場が再び大きく下がることもあると思う。
でも、それでいい。
通常時は、毎月の積立を続ける。
相場が大きく下落したら、余裕資金の範囲内で少し買い増す。
生活防衛資金と教育費は、きちんと残しておく。
底値を完璧に当てることはできない。
でも、自分で決めたルールを守ることはできる。
5月は10万円。
来月も、無理のない範囲で淡々と積み立てる。
そして、
STAY THE COURSE
