はじめに|コツコツ積立と資産形成の歩み
当ブログでは、僕自身の資産形成の実践を、毎月「資産公開レポート」という形でまとめています。2024年3月から始めて今回で19回目の公開となりました。
僕の投資方針は一貫してシンプルです。
- 米国株式(S&P500連動インデックスファンド)に集中投資
- 毎月の積立を欠かさず継続
この戦略は、米国経済の成長力、企業の競争力、そして世界市場における影響力を信じているからです。
2025年9月の米国市場は、S&P500が過去最高値を更新するなど、非常に力強い動きを見せました。その一方で、生活コストの増加や家計とのバランスに悩む日々もあります。本記事では9月の経済状況を振り返りつつ、僕の積立投資の実績や感じたことを詳しく記録します。
2025年9月の米国市場概況|S&P500は6,688ptで最高値更新
2025年9月の米国株式市場は、引き続き堅調に推移しました。
- S&P500は9月30日の終値で6,688.46と史上最高値を更新。前月比で約3.5%の上昇を記録しました。
- NASDAQもテクノロジー株を中心に上昇基調を維持し、AIや半導体関連銘柄が市場をけん引しました。
特に印象的だったのは、春先の「トランプ関税ショック」で大きく調整した相場が、わずか半年足らずで大幅回復し、最高値圏に突入したことです。
この回復劇は「市場から逃げない投資家」が報われるという歴史的な教訓を再確認させるものでした。
主要経済指標まとめ(2025年9月30日時点)
- S&P500終値:6,688.46(過去最高値を更新)
- 10年米国債利回り:4.15%(横ばい推移)
- WTI原油価格:62.37ドル(需給緩和でやや下落)
- GDP成長率(Q2改定値):+3.8%(過去2年で最速の伸び)
- 失業率:4.3%(労働市場は堅調)
- CPI(8月前年比):+2.9%(インフレはやや加速)
- PPI(8月前年比):+2.6%(上昇率は小幅に鈍化)
- 小売売上高(8月前月比):+0.6%(消費は堅調維持)
9月相場の特徴と背景
✅ インフレ動向と金利
CPIは+2.9%とやや上昇しましたが、依然としてFRBの目標圏に近づいています。10年米国債利回りは4.15%前後で落ち着き、金融市場は安定を保っています。
市場では「年内利下げ」の思惑が依然としてくすぶり続けており、株式市場にとっては追い風となっています。
✅ GDPと景気
Q2のGDP成長率は+3.8%。これはここ2年間で最速の伸びであり、米国経済の強靭さを裏付けています。リセッション懸念は大きく後退しました。
✅ 消費と雇用
小売売上高は+0.6%と堅調を維持し、失業率も4.3%で安定。米国の「消費と雇用の二本柱」は依然としてしっかりしています。
✅ エネルギー市場
WTI原油は62ドル台と安定推移。中東リスクが後退したことや需給の緩みが背景にあります。
僕の投資信託買付実績(2025年9月)
今月も「つみたてNISA」で10万円を積立しました。
- 楽天・プラスS&P500インデックス・ファンド:100,000円
合計:100,000円
一見すると小さな積立ですが、この「毎月の積み重ね」こそが長期投資の根幹です。
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JUST KEEP BUYING × STAY THE COURSE
2025年9月の最高値更新を見て改めて感じたのは、「投資の本質は市場に居続けること」だということです。
4月の関税ショックの時、S&P500は4,900pt台まで急落しました。当時、多くの投資家が不安に駆られました。しかしその局面で僕は「JUST KEEP BUYING(買い続ける)」を実践しました。
そして今、半年も経たないうちに市場は最高値を更新し、僕の資産も大きく増えています。
これはまさにチャールズ・エリスの『敗者のゲーム』で語られる投資の真理──「市場に居続け、売買を繰り返さないこと」が最も有効であるという教えを体現していると感じます。
投資の道は決して一直線ではありません。まさに「3歩進んで2歩下がる」ような道のりです。しかし、その中で一貫した姿勢を持ち続けることが「STAY THE COURSE(航路を守れ)」ということなのだと思います。
家計との葛藤と資産形成の喜び
正直に言えば、月々の生活費、特に娘の塾代など教育費の負担は大きく、投資額を増やしたい気持ちとの間で葛藤しています。
「もっと余剰資金を投資に回したい」と思う反面、家族の生活の安定も守らなければならない。このバランスに日々悩むのもまた現実です。
ただ、それでも10万円の積立を続けることで、資産額が着実に増え、証券口座を眺めてはニヤリとしてしまう瞬間があります。資産形成のモチベーションは、こうした「小さな成功体験」の積み重ねから生まれるのかもしれません。
結論|市場に居続ける者だけが果実を得る
2025年9月の相場を振り返り、僕が強く感じるのは次のことです。
- 暴落時に市場から逃げた人は、回復の果実を得られない
- 継続して積み立てた人だけが、最高値更新の恩恵を享受できる
- 投資は「JUST KEEP BUYING」「STAY THE COURSE」というシンプルな原則に尽きる
これからも米国株市場は上下動を繰り返すでしょう。しかし、長期で見れば常に右肩上がりを続けてきた歴史が証明しているように、僕はこれからも淡々と積み立てを続けていきます。
未来を信じ、積み立てを継続する。
それこそが僕にとって、そして同じ道を歩む投資家にとって、最大の武器であると確信しています。
JUST KEEP BUYING──そしてSTAY THE COURSE。
