はじめに|「相場の年末」と「家計の年末」を、淡々と乗り切る
12月は、投資家にとっても家計にとっても“締め”の月です。相場は年末に向けてポジション調整が入りやすく、ニュースも多く、値動きに気持ちが引っ張られます。一方で家計側は、年末年始の支出が増えやすく「入金力が落ちる」という現実も出やすい。
だからこそ、12月は特に投資の原理原則が試される月だと思っています。
僕は今月も、相場の雰囲気に左右されず、いつも通り淡々と積み立てます。結局これが、長期投資で勝ち残るための“最も強い戦略”だと信じています。
2025年12月の米国市場概況|年末は「リスク資産優位」のまま終了
2025年12月の米国株式市場は、年末に向けて強さを維持し、S&P500は12月31日終値で6,845.50となりました。
指数としては高値圏で年を越える形になり、「年末の地合いは崩れていない」という印象です。
一方で、金利・インフレ・景気指標は“綺麗な一直線”ではありません。強いところは強い、鈍いところは鈍い。つまり市場は、
- 「景気は底堅い(ただしマクロ指標はまだら)」
- 「インフレは落ち着き方向(ただし粘りもある)」
- 「金利は高止まり寄り(でも過熱は一服)」という、“都合の良い期待”と“現実の数字”を同時に織り込みに行っている局面に見えます。
ここで重要なのは、短期の整合性より、長期での勝ち筋を崩さないことです。月末の数字は魅力的でも、来月の材料次第で雰囲気は簡単に変わります。だからこそ、僕は「今月の相場を当てる」より「来年も市場に居続ける」ことを優先します。
主要指標まとめ(2025年12月末時点)
| 指標 | 2025年12月末時点の数値 | 補足 |
|---|---|---|
| S&P500(終値) | 6,845.50(12/31) | 年末終値 |
| 10年米国債利回り | 4.18%(12/31) | 米財務省・日次イールド |
| WTI原油(WTIスポット) | 57.89ドル(12/29:直近公表) | “年末直近”の公表値 |
| GDP成長率(最新四半期) | Q3 2025:年率+4.3%(初期推計) | BEA公表 |
| 失業率 | 2025年11月:4.6% | 月次統計(12月分は翌月公表) |
| CPI(前年比) | 2025年11月:+2.7% | 月次統計 |
| PPI(前年比) | 2025年9月:+2.7%(最終需要) | 12月末時点での最新公表ベース |
| 小売売上高(前月比) | 2025年10月:概ね横ばい(0.0%相当) | 米国政府統計(公表遅延に注意) |
12月に見えていた「相場の論点」|強気の裏側にある3つの綱引き
12月のマーケットを“投資初心者向けに”整理するなら、僕は次の3つの綱引きだと思います。
① 株高 vs 金利高止まり
株式は強い。しかし金利は簡単に下がらない。
この状態は「どちらかが必ず勝つ」というより、綱引きが続きながらも株が耐えているという形です。株価は将来の利益を先取りする性質があるので、金利が高いと本来は逆風になります。それでも株が崩れないということは、企業収益や景気の底堅さを市場が評価している、という見方ができます。
② インフレ鈍化期待 vs 指標の“粘り”
CPIは前年比で2%台まで落ち着いてきています(11月+2.7%)。
ただ、物価は“ゼロ”には戻りません。サービス価格や賃金が絡むと粘ります。ここが「楽観のしすぎ」になりやすいポイントで、投資家は“インフレが落ち着いた=全部OK”と短絡しがちです。
③ 景気堅調 vs 消費の温度感
GDP(Q3初期推計)は年率+4.3%と強い数字が出ています。
一方で、小売売上の最新公表値(10月)は横ばい圏で、消費が爆発しているわけでもありません。
この「景気は強いが、消費は均一に強いわけではない」というまだら模様が、来年の相場テーマになり得ます。
僕のつみたてNISA(12月)|購入は10万円、いつも通り“淡々と”
今月のつみたてNISA購入額は10万円のみです。
相場がどうであれ、生活がどうであれ、僕はここを“崩さない”と決めています。
そして、ここでいつも書いていることを、12月も繰り返します。
- JUST KEEP BUYING:タイミングを当てようとしない。買い続ける。
- STAY THE COURSE:方針を変えない。途中で降りない。航路を守る。
この2つは精神論に見えて、実は「長期の期待値を最大化するための行動原則」だと思っています。相場を当てるより、相場に居続ける方が難しい。だからこそ、ルール化して感情を排除する価値があります。

さいごに|“年末高”で浮かれるより、「来年もやることは同じ」と言えるか
S&P500が年末に強い数字で終わると、「このまま上がり続けるのでは」と期待したくなります。ですが、来年も当然ながら上下はあります。金利・インフレ・政治・地政学・企業業績…どれも、いつでも相場を揺らします。
それでも、僕が最後に言いたいことは変わりません。
- 上がったら「よし、続ける」
- 下がったら「よし、安く買える、続ける」
- 不安になったら「よし、ルールに戻る」
この繰り返しが、資産形成の本質だと思っています。
年末は区切りが良いからこそ、“相場の結果”に意味を持たせたくなります。でも本当に意味があるのは、方針が崩れていないことです。
来年も、僕は淡々と積み立てます。
そして、STAY THE COURSE。
