はじめに|積立投資×米国株(S&P500)で資産を築く
当ブログでは、僕自身が実践している資産形成の“リアルな歩み”を毎月記録しています。
節約・家計管理・長期投資を通じ、コツコツ積み上げてきた過程を、同じように資産形成を志す方々の参考になればという想いで書き続けています。
特に、米国株式(S&P500連動型インデックスファンド)への集中投資を軸に据えた積立投資戦略を採用しています。
このシンプルな手法を続けている理由はただ一つ——「米国経済の長期的な成長性を信じているから」。
世界経済を牽引し続ける企業群の力を信頼し、時間を味方にしながら資産を増やす。そんな信念のもとで、2024年3月にこのシリーズを始め、今回で19回目の更新となりました。
2025年10月のテーマは、「S&P500が再び史上最高値を更新」と「高市内閣の誕生」。
国内外で経済の転換点を感じる1カ月を、数字と感情の両面から振り返ります。
2025年10月の米国市場概況|S&P500が再び最高値を更新
10月の米国株式市場は、まさに“勢いが止まらない”展開となりました。
S&P500は6,840ポイントまで上昇し、9月の6,688ポイントからさらに上値を伸ばし、史上最高値を更新。
ナスダック総合指数もAI・半導体セクターを中心に上昇し、リスク資産への資金流入が続いています。
投資家心理は完全に「リスクオン」モード。インフレ率が安定していること、FRBによる年内利下げの可能性が高まっていること、そして企業決算の堅調さが相場を押し上げました。
「リスクオン」とは、投資家が“株を買いにいくモード”に切り替わっている状態を指します。
景気回復の兆しや金利低下の見通し、地政学リスクの後退など、安心感が広がると、投資家は積極的にリスク資産を買いにいきます。
逆に、不安が高まると「リスクオフ」となり、安全資産(債券・金・現金)へ資金が逃げるのです。
今月はまさに「安心して株を買える環境」が整いつつある典型的なリスクオン相場でした。
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| S&P500終値 | 約6,840pt | 史上最高値を更新 |
| 10年米国債利回り | 4.15% | 金利は安定推移 |
| WTI原油価格 | 約62.5ドル | 需給緩和、エネルギー価格は落ち着き |
| GDP成長率(Q2) | 年率+3.8% | 想定を上回る力強い回復 |
| 失業率 | 4.3% | 労働市場は依然として堅調 |
| CPI(8月) | +2.9% | インフレは鈍化傾向を維持 |
| PPI(8月) | +2.6% | 生産コストの伸びも抑制 |
| 小売売上高(8月) | +0.6%(前月比) | 消費は安定、家計支出は堅調 |
経済データを見ると、成長と安定が同時に進行している稀有な局面です。
過熱感もなければ、景気後退の影も薄い。まさに「理想的な調整後の成長サイクル」に入った印象を受けます。
日本の政治動向:高市内閣誕生が示す新時代
10月21日、日本初の女性首相となる高市早苗内閣が誕生しました。
国際的にも大きなニュースとなり、ワシントン・ポスト紙では「日本が新たなリーダーシップ像を提示した」と報じられました。
高市内閣の初閣議では、「防衛・経済・テクノロジー」を柱とした成長戦略が掲げられています。特に、デジタル産業支援や再生可能エネルギー分野の強化、そして税制改革による企業支援が注目されています。
このような“成長志向型”の政策転換は、個人投資家にも間接的なプラス要因となり得ます。
政府が投資を促す環境を整えるほど、資本市場は活性化し、長期投資のリターンを押し上げる要素となります。
ただし、同時に「円高圧力」や「国内金利の上昇」にも注意が必要です。
世界市場でドル安が進行すれば、米国株の円建て評価額には一時的な下押しが起きます。
こうした短期的な変動こそ、「STAY THE COURSE(航路を守れ)」という信念が試される場面です。
僕の投資信託買付実績(2025年10月)
今月も、いつも通りつみたてNISAの定期積立を実行しました。
- 楽天・プラス S&P500インデックス・ファンド:100,000円
- 楽天・プラスNASDAQ-100インデックスファンド:20,000円
- 合計:120,000円

市場が上がっても、下がっても、同じペースで積み立て続ける。
これが僕の投資の基本姿勢です。
一喜一憂せず、淡々と続けること。それが長期投資を成功させる最短ルートだと信じています。
暴落時からの回復と「JUST KEEP BUYING」「STAY THE COURSE」
思い返せば、2025年4月。
トランプ関税ショックによる株価急落の際、S&P500は4,900pt台まで下落しました。
当時、SNSでは「米国株終わった」「リセッション入り」など悲観的な声があふれていました。
しかし、僕は**JUST KEEP BUYING(買い続けろ)**という信念を貫き、積み立てを止めませんでした。
結果、たった半年でS&P500は史上最高値を更新。
4月に買ったファンドたちは、今や30%以上の含み益を出しています。
チャールズ・エリスの名著『敗者のゲーム』でも語られるように、
「投資で成功する鍵は、正確な予測ではなく、冷静に市場に居続けること」
この言葉の意味を、僕は今年ほど痛感した年はありません。
市場は常に上下します。しかし、それを恐れて投資を止めると、リターンを得る機会も失います。
JUST KEEP BUYINGとは、暴落時こそ最大の買い場だという行動哲学。
STAY THE COURSEとは、戦略を曲げずにコースを守り抜くという精神。
この2つを両輪にして、僕はこれからも市場と向き合い続けます。
家計と投資の現実|入金力を高める挑戦
正直に言うと、毎月10万円の積立を続けるのは簡単ではありません。
娘の塾代、生活費、光熱費…。家計にかかる負担は決して軽くありません。
それでも、資産形成は「続けること」こそが全てです。
僕は副業としてのブログ運営やYouTube配信を通じて、少しずつ収益源を増やす挑戦を続けています。
「入金力=未来を変える力」だからです。
今はまだ小さな金額でも、続けていくことで必ず“複利”の力が働きます。
資産形成とは、時間とのチームプレー。焦らず、でも止まらずに歩み続けます。
結論|今こそ継続が資産を生む
2025年10月の相場を振り返ると、これまでの暴落がまるで嘘のように見えます。
4月の恐怖を耐えた人、買い続けた人だけが、今の恩恵を受けています。
「暴落は恐怖ではなく、未来の利益を買うチャンスである」
「続ける者だけが、報われる」
この2つを胸に、僕はこれからもJUST KEEP BUYINGを続け、どんな局面でもSTAY THE COURSEを貫きます。
長期投資の本質は、派手な勝負ではなく、静かな継続にあります。
そしてその静かな積み重ねが、やがて圧倒的な差を生み出すのです。
