はじめに|積立投資×米国株(S&P500)で資産形成の歩み
このブログでは、僕自身が実践している資産形成のリアルな歩みを、月ごとに記録しています。
家計管理、節約、そして米国株(S&P500連動型インデックスファンド)への集中投資。
2024年3月から続けてきたこの試みも、ついに16回目のレポートとなりました。
僕がS&P500に集中投資する理由はシンプルです。
米国は世界最大の経済規模を誇り、常に革新的な企業が次々と成長を遂げています。
その中でもS&P500は、米国を代表する500社の株価指数であり、世界経済の成長をほぼそのまま取り込める投資対象です。
この王道戦略に、毎月の積立投資という時間分散の力を組み合わせることで、長期的な資産形成を狙っています。
【2025年7月末】米国市場概況|史上最高値を更新したS&P500
6,339ptに到達、完全にリスクオン相場へ
7月31日時点でS&P500は6,339.39ポイント。
月初の6,280pt台からさらに上昇し、史上最高値圏を更新しました。
NASDAQもハイテク銘柄やAI関連株を中心に上昇基調を維持し、投資家心理は完全にリスクオンに傾いています。
💡「リスクオン」とは?
投資家が株式や新興国債券などの“リスク資産”を積極的に買う状態のことです。
景気回復の兆し、金利低下、インフレ鈍化、地政学リスクの後退など、市場に安心感が広がると起こります。
簡単に言えば「今なら株を買っても安心そう!」というムードです。

7月末の主要経済指標(7/31時点)
指標 | 数値 | 解説 |
---|---|---|
S&P500終値 | 6,339.39pt | 史上最高をさらに更新 |
10年米国債利回り | 約4.37% | わずかに低下、株式には追い風 |
WTI原油価格 | 約70.36ドル | 原油価格は安定、インフレ抑制に寄与 |
GDP成長率(Q2速報値) | +3.0%(年率換算) | Q1の‐0.5%から急回復 |
失業率(6月) | 4.1% | 労働市場は引き続き堅調 |
CPI(6月前年比) | +2.7% | インフレ圧力は緩和傾向 |
PPI(4月前年比) | +2.4% | 生産コストも安定圏内 |
小売売上高(6月前月比) | +0.6% | 消費は底堅く推移 |
7月相場を押し上げた4つの要因
- インフレ鈍化→利下げ観測強まる
CPI、PPIともに鈍化傾向が続き、年内の利下げ観測が再浮上。 - GDPがプラス成長に転換
Q2のGDPは+3.0%(年率換算)と力強い伸び。景気後退懸念が後退。 - 地政学リスク後退
中東や欧州情勢が落ち着き、原油価格も安定。 - トランプ関税ショックからの回復
4月の下落要因が解消され、買い安心感が広がった。
僕の投資行動|暴落を恐れず、継続して買う
7月の買付は以下の通りです。
- 楽天・プラス S&P500インデックス・ファンド:100,000円(新NISAつみたて投資枠)
4月のトランプ関税ショックで、S&P500は一時4,900pt台まで急落。
市場は悲観一色でしたが、僕は「暴落こそ最大のチャンス」という信念で買い増しを継続。
結果、わずか3か月で資産は+30%以上増加し、7月末の最高値更新で含み益は過去最大となりました。

【結論】積立投資の真価は「暴落時」に現れる
- 株式市場は短期的に大きく変動しますが、長期的には右肩上がり。
- 暴落で市場から退場する人と、買い増す人の差は将来決定的。
- JUST KEEP BUYING — シンプルだが高い再現性を持つ戦略。
今後の展望|リスクオンはまだ序盤
- FRB利下げ観測の強まり
- インフレ鈍化+消費・雇用の安定
- AI・ハイテク企業の好業績
- 地政学的リスクの後退
短期調整はあっても、中長期では堅調な成長が期待できる局面です。
最後に|市場に居続けた者だけが勝つ
2025年7月、S&P500が史上最高値を更新するまでの道のりは、4月初旬に訪れた急落から始まりました。当時、多くの投資家が恐怖に包まれ、株を手放し現金化しました。しかし、その一方で僕は「暴落こそが最大のチャンス」という信念のもと、迷わず積立と買い増しを継続しました。この判断は、わずか3か月後に資産+30%という形で報われています。
この考え方は、チャールズ・エリスの名著『敗者のゲーム』にも通じます。同書では「市場を短期的に予測して勝ち続けることはほぼ不可能」であり、「長期的には市場全体に参加し続けることが最も確実な勝ち方」だと説かれています。つまり、日々の騰落やニュースに振り回されず、市場から降りないことが何より重要なのです。暴落時に売ることは、せっかくの勝者への切符を自ら手放す行為と言えるでしょう。
さらに、ニック・マジューリの『Just Keep Buying』では、資産形成において最も効果的な行動として「継続的に買い続ける」ことが強調されています。市場が上がっていても下がっていても、とにかく一定の金額を淡々と投資に回し続ける。これにより、安いときには多く、高いときには少なく買う「ドルコスト平均法」の恩恵を最大限に受けられます。そして何より、このルールを守ることで投資判断に迷う時間や感情的なストレスから解放されるのです。
今回の4月〜7月の相場は、この2冊の教えをまさに体現した期間でした。暴落時に市場から逃げず、むしろ入金力を高めて資産を増やしたことで、最高値更新というご褒美を享受できました。未来は誰にも正確に予測できませんが、ひとつだけ確かなのは「市場に居続けた者だけが、その果実を得られる」ということです。
だからこそ、これからも僕はJUST KEEP BUYINGを実践し続けます。市場がどんな荒波に見舞われようとも、信念を持って淡々と積立を続ける。10年後、20年後、振り返ったときに「あの時やめなくて本当に良かった」と胸を張れる未来を作るために。