カメラ旅行記

【子連れ新島旅行記】2泊3日でthe 3rd placeに宿泊!ガラスセンター・前浜海岸・白ママ断崖など観光スポット満載

プロローグ|離島で叶える、家族とのかけがえのない時間

今回の旅の出発点は、東京都調布市にある「調布飛行場」。羽田空港とは異なり、こぢんまりとしたアットホームな雰囲気の空港から、プロペラ機で新島へと向かいました。約45分のフライトは揺れも少なく、窓からは東京湾や伊豆諸島の絶景を楽しむことができました。

飛行機での移動は船よりも圧倒的に早く、子どもたちの疲労も少ないため、ファミリー旅行にはとてもおすすめです。2023年の夏、東京からわずか45分の空の旅で辿り着ける伊豆諸島のひとつ、新島を訪れました。今回は、妻・9歳の娘・4歳の息子との家族4人での旅。都会の喧騒を離れ、豊かな自然と独自の文化が息づく島で、子どもたちと特別な体験を共有することを目的に2泊3日の旅程を組みました。

この記事では、家族連れ目線で体験した新島の魅力を、実際の訪問地・体験・感動を通して丁寧にお届けします。

the 3rd placeで過ごす至福の時間|家族で泊まりたい新島の宿泊施設

新島での滞在先として選んだのが1日1組限定the 3rd place(ザ・サードプレイス)。家族連れでも安心して過ごせる清潔感と開放感あふれるデザインが魅力の人気宿泊施設です。

室内は木の温もりに包まれたナチュラルテイスト。大きな窓からは自然光がたっぷり差し込み、海の風が心地よく通り抜けます。大きな窓、使い勝手の良いキッチン、洗濯機、ロフトつきの寝室、小さな子ども連れでも不便を感じることなく滞在できました。

特に印象的だったのが、敷地内にあるウッドデッキ。朝はウッドデッキで深呼吸をしたり、夜は満天の星空を家族で眺めたり、お酒を嗜んだり。まさに「日常の延長にある非日常」といった贅沢なひとときでした。

子どもが安心して過ごせる、でも大人もリラックスできる場所」そんな理想を叶えてくれる宿でした。また泊まりたい、心からそう思える宿です。

新島の宿泊先を探している方には、間違いなくおすすめできる一軒です。特に家族連れ、カップル、ワーケーションにも◎。

Day1  新島到着~ガラスアートと前浜海岸を満喫

新島ガラスアートセンターでオリジナルグラス作り

新島は火山島で、地元の「抗火石(こうがせき)」を加熱するとオリーブグリーンのガラスになるのが特長です。島にある新島ガラスアートセンターでは、その抗火石ガラスで作られた作品の展示販売や制作工房の見学ができるほか、実際にガラス彫刻体験も行えます。ロータリー工具で模様を削り出す「彫刻体験」は、10分ほどの説明のあと約30分で仕上げる内容で1人3,300円、午後には1日3回開催され、各回4名までと少人数制なので子どもでも安心して参加できます。2階の展望デッキからは海が一望でき、毎年秋には国内外のアーティストが集まる国際ガラスアートフェスティバルも開催されているそうです。

家族連れにぴったり!前浜海岸

工房を出た後は島の中心部に近い「前浜海岸」へ。夏の間は海上に浮き桟橋が設置されるので波打ち際から少し沖まで行くことができ、ライフセーバーとシャワーも常駐しているので子連れでも安心です。海の家や売店はないため飲み物は持参しましたが、7月下旬から8月にかけては日除けの「ヒリ」が張られるため長時間滞在しても快適でした。子どもたちは透き通った海で魚を探し、一日中海に顔をつけ、背中にさんさんと太陽を浴びて過ごしました。

クロベェスタンドのかき氷でひと休み

海遊びのあとは、島内で人気の甘味処 クロベェスタンド へ。名物のかき氷はふわふわで、島のフルーツを使ったシロップが絶品。暑さで火照った体をやさしく冷やしてくれました。

夕暮れは湯の浜露天温泉で

新島名物のひとつが無料で入れる露天風呂「湯の浜露天温泉。古代ギリシャ風の石造りの浴槽は抗火石で組まれており、男女混浴で水着着用が必須です。24時間源泉掛け流しで利用でき、更衣室やロッカーのほか有料の温水シャワーも設置されています。島の西側に位置するため、夕暮れ時には水平線に沈む夕日と一緒に温泉を楽しめ、運が良ければ天の川も見えるとのこと。わが家も夕方に立ち寄り、波の音を聞きながら旅の疲れを癒やしました。

湯の浜温泉からのパノラマ写真

Day2  島の絶景とグルメを楽しむ

光と風と波の塔で360度ビュー

翌朝は島の玄関口・新島港近くにあるシンボル「光と風と波の塔」へ。地元の抗火石を積み上げた塔で、1階には予約制のバーベキュー施設があり、階段を登ると頂上からは式根島や湯の浜温泉、神内島などが見渡せます。風が強いことが多いので帽子や荷物が飛ばされないよう注意しながら、子どもたちと絶景を楽しみました

ここから夕陽を眺める絶景は是非ご自身の目で確かめてみてください!

光と風と波の塔

朝ごはんはかじやベーカリー

宿の近くにある人気のパン屋「かじやベーカリー」へ。朝7時から営業しており、島魚のフライが入った惣菜パンやハンバーガー、ソーセージパンなどがずらりと並びます。あんパンやメロンパンなどの甘いパンも豊富で、コーヒーやジュースも購入できるので朝食にぴったり。8月以外は火曜日定休、支払いは現金とPayPayに対応しています。朝一番に行くと焼きたてが手に入りました。

かじやベーカリー外観

島グルメを満喫 – みかさ&栄寿司

お昼は島の食材を使った家庭的なご飯が食べられる「みかさ」へ。メインは具だくさんのおにぎりで、肉や魚の定食もあり、店内は数席のみなので事前予約が安心です。営業時間は10:00〜13:30(売り切れ次第終了)で木曜・日曜休み、現金やクレジットカード、QR決済に対応しています。


夕食は老舗の「栄寿司」で念願の島寿司を注文。新島や式根島周辺で獲れたマダイやメダイ、カンパチなどを醤油ダレに漬け込み、わさびの代わりに辛子を添えるのが特徴で、一貫ごとにボリュームがあり食べ応え抜群。ランチタイムとディナータイムで営業日が異なるので事前に確認し、PayPayやクレジットカードも使えました。

羽伏浦展望台から羽伏浦海岸へ

食後は島の東側にある「羽伏浦展望台」へ車を走らせました。展望台は新東京百景に選ばれた羽伏浦海岸を一望できる高台で、6.5〜7キロ続く白砂の海岸線とエメラルドブルーの海が広がり、日の出や星空観察にも最適です。展望台から見えた真っ白なビーチに魅了され、そのまま下の羽伏浦海岸へ下りてみました。

羽伏浦海岸は溶岩流の上に白砂が堆積して形成された約7キロのロングビーチで、メインゲートと呼ばれるモニュメントが写真スポットとして有名です。

南端の森の中には人知れず浜へ降りられる道があり、その先は「白ママ断崖」と呼ばれる白い海食崖が続きます。海岸に流れ着く白砂は887年の噴火で噴出した火山灰が固まったもので、高さ20〜280mの白ママ断崖は国立公園の特別保護地区に指定されています。昼間の太陽が高い時間帯には、白砂の反射で海がミルキーブルーに輝きます。世界的なサーフィン大会が開かれることでも知られていますが、家族で遊ぶ際には波際のみで遊び、遊泳はせずに砂浜散策とシーグラス探しをして楽しみました

秘境感あふれる白ママ断崖を散策

羽伏浦海岸の先に広がる「白ママ断崖」は、地元ではシークレットポイントと呼ばれる新島屈指の絶景。高さ30〜250mもの真っ白な崖が約7kmにわたり続き、抗火石が固まってできた巨大な壁と青く透き通った海のコントラストは言葉を失う美しさ

崖のふもとまで歩いて近づくルートと、大峰山の登山道から上から見下ろすルートの2通りの楽しみ方があり、いずれも足元や波に注意することが大切です。この白い岩は島内の白砂の正体であり、イースター島のモアイ像と同じ材料として使われているそうです。私たちは羽伏浦海岸を歩きながら崖を眺め、壮大なスケールに子どもたちも感激していました。

羽伏浦展望台で夜空を仰ぐ

日中の絶景を楽しんだ後、夜には再び 羽伏浦展望台 を訪れ、星空観察をしました。周囲に街灯が少なく、満天の星が広がる絶好のスポットです。

羽伏浦展望台からの星空

Day3  おしゃれカフェと式根島へ

隠れ家カフェ「POOL」でブランチ

旅の最終日は島の中心部にある隠れ家カフェ「POOL」へ。

週替わりのプレートランチや自家製スイーツ、タコスなどが楽しめる上、店内にはおしゃれな雑貨や新島グッズも並んでいてお土産選びにもぴったりです。

営業時間は10:00〜16:00(ランチは11:00〜14:00)、木曜と金曜が定休日で、それ以外も不定休のためSNSで営業状況を確認すると安心。店内の雰囲気も良く、僕は大ハマりのポキ丼を食べ、子どもたちもパンケーキを喜んで食べました。

式根島の泊海水浴場で締めくくり

今回は2泊3日で新島を満喫したあと、最終日に高速船で10分ほどの式根島にも足を伸ばし、「泊海水浴場」で海水浴を楽しみました。

泊海水浴場は野伏港から徒歩5分ほどの場所にあり、岩に囲まれた弓形の入江になっているため外海の影響を受けにくく、水の透明度が高い遠浅のビーチが続きます。白砂が海の青さを一層引き立て、波が穏やかなので小さな子どもでも安心して遊べるのが魅力です。

夏季にはトイレや水シャワー、脱衣所、売店、駐車場、ライフガードが整備されており、家族連れに最適。僕らも浮き輪でぷかぷか浮かびながら、島旅の最後を締めくくりました。

式根島の泊海水浴場

まとめ – 新島は子連れ家族の楽園

2泊3日の新島・式根島の旅では、ガラスアート体験美しい海岸露天温泉絶景の断崖などを家族みんなで楽しむことができました。新島は小さな島ながら個性豊かなスポットが点在し、子どもたちも飽きることなく過ごせます。飛行機なら東京都心から40分ほどで到着し、船便も充実しているのでアクセスも意外と便利です。

新島旅行を計画している方は、ライフセーバーがいる時期や各施設の営業日を事前にチェックし、天候に応じた服装や水着を用意すると安心です。今回紹介したスポットや体験が、これから訪れる方の参考になれば嬉しいです。自然豊かな新島で、家族との素敵な思い出を作ってみてください!!

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