今回は、節約と投資に励む中で私が「新NISAも始まったし、これから投資でも始めてみようかな」と考えている方々に投資を始める前に、ぜひ手に取っていただきたい「これから節約・投資を行う人が必ず読むべきただ１冊の本」をご紹介します。この本は、【資産とは何か、お金とは何か】を古代バビロニアの知識人の知恵から導き出し、読者の考えや資産管理に至るまで、あなたの金融知識を一新することになると思います。本書は単なる自己啓発本などではなく、あなたの経済的自由へのパスポートです。
これから節約・投資を行う人が必ず読むべきただ１冊の本
バビロンの大富豪：ジョージ・S・クレイソン著
今回紹介する本は、『バビロンの大富豪』という書籍になります。同書は、ジョージ・S・クレイソンによって書かれた金融知識の啓発と財務管理に関する古典的な作品です。
この本は、1920年代に書かれたもので、バビロンの古代都市を舞台に、富を築くための成功法則を寓話形式で説明しています。寓話形式の短編が連なる形で構成されているため書籍が苦手な人でもスラスラと読むことができるはずです。
本書は、富を手に入れるための単純な法則を理解し、それを守ることで、誰でも富を築くことができるというメッセージを伝えています。また、社会背景や経済情勢が変わっても、繁栄と富と幸福の原則は不変であると述べており、現代にも通じる普遍的な知恵が詰まっています。
この本は、長い間にわたって多くの人々に愛読されており、貧富の格差が広がる現代日本においても、その教えが非常に価値があるとされています。
また、斎藤一人氏※による推薦図書としても知られています。文庫版は、256ページにわたり、読者に人生の指針と勇気を与える「黄金の知恵」と感動を呼ぶストーリーを提供しています。
※斎藤一人（さいとう ひとり）は、日本の実業家、著作家、そして講演家。彼は東京都江戸川区小岩で生まれ、1970年頃から漢方茶の販売を開始1。その後、漢方をベースとした化粧品や健康食品の開発に着手し、銀座日本漢方研究所（2002年1月に「銀座まるかん」に改名）を創業。
バビロンの大富豪になるための黄金の７つの知恵
『バビロンの大富豪』では、古代バビロンが物語の舞台で、お金持ちになるための法則が語られています。主人公は、貧しい武器職人の息子で、彼はバビロンの大富豪からお金持ちになるための知恵を学びます。物語は、彼がその教えを実践し、最終的には大富豪になる過程を描いています。
一部を抜粋すると主人公が「財布を膨らませる最初の法則」を学び、収入の一部を自分のために取っておくことの重要性を理解します。この法則は、「自分が稼いだお金の少なくとも10分の1は自分のために使うべきだ」というシンプルながらも強力な教えです。
また、別のエピソードでは、主人公が「お金を働かせる」という概念を学び、お金をただ貯めるのではなく、賢く投資して増やす方法を学び、それによって富を築くことができるようになります。
以下に、本書で伝えるべき黄金の知恵を記載します。
黄金の７つの知恵
『バビロンの大富豪』には、「黄金の7つの知恵」と呼ばれる、富を築くための法則が記されています。これらの知恵は、古代バビロンの富豪アルカドが語るもので、現代にも通じる普遍的な価値があるとされています。
- 財布を太らせることから始める：収入の10分の1を貯蓄し、手をつけずに死守することで、財布が膨らみ、富への第一歩を踏み出すことができます。
- 自分の欲求と必要経費を混同するべからず：必要経費と呼ばれるものは、予算を立てて管理し、収入の9割に収めることが重要です。
- 貯めた資金は寝かさずに増やすべし：貯蓄した資金を働かせ、投資などを通じてさらに増やすことが推奨されています。
- 損失という災難から貴重な財産を死守すべし：危険な投資から身を守り、堅実な方法で資産を増やすことが大切です。
- 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ：持ち家を持つことで、人は自信を持ち、人生も収入も豊かになるとされています。
- 将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし：老後に備えて資金を用意し、安心して暮らせるようにすることが勧められています。
- 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし：明確な目標を持ち、それを達成するために必要なスキルや知識を身につけることが重要です。
まとめ
本書は、すでに資産形成に取り組んでいる僕が読んでも非常に学びがあり、自分自身の方針や考えが間違っていないことを再認識できる一冊でした。上記の「黄金の７つの知恵」については、この記事を読んで貰えばすぐにでも実践できてしまうものではありますが、本編を読むことによってより具体性や再現性、イメージがしやすくなると思います。
今回ご紹介した『バビロンの大富豪』はAmazonでも常に人気書籍としてリストアップされランキングにも入っている名著です。また現在はAmazon Prime Readingでも閲覧可能なのでぜひ一度手に取ってみてください。
