日銀が18、19日に開く金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の柱であるマイナス金利政策の解除を決める見通しとなったことがわかりましたね。ここでは金利が上昇することによりメリットとデメリットをまとめていきたいと思います。
日銀のマイナス金利政策解除とその経済への影響
マイナス金利政策の背景
日本銀行は2013年にデフレ脱却と経済活性化を目的に量的・質的金融緩和を開始しました。この政策は、長期国債の大量買入れを通じて市場に資金を供給し、実質金利の低下を促進することで、経済の好転を目指していました。量的・質的金融緩和を開始し、2016年にはマイナス金利政策を導入しました。
マイナス金利政策の導入とその影響
2016年には、更なる経済刺激のためにマイナス金利政策が導入されました。この政策は、短期金融市場における金利をマイナスに誘導し、より積極的な投資と消費を促すことを意図していました2。しかし、長期にわたる低金利は金融機関の収益性に悪影響を及ぼし、貯蓄から投資へのシフトを促す一方で、金融市場の機能低下などの副作用も引き起こしました
その後の経済政策について
政府は、金融政策と連動して、財政政策を通じて経済を刺激する役割を担いました。特に、アベノミクスとして知られる経済政策は、金融緩和、財政出動、成長戦略の「三本の矢」で経済を活性化させることを目指しました。内閣の政策は、日銀の金融政策と相まって、短期的には株価の上昇や企業収益の改善をもたらしましたが、長期的なデフレ脱却や持続可能な経済成長への道筋は依然として課題としてあげられきました。
政策解除の意義
現在、日銀がマイナス金利政策の解除を検討していることは、経済の正常化への第一歩と見なされています。これは、物価と賃金の上昇が一定の安定を見せ、経済が自律的な成長軌道に乗る可能性が高まっていることを示しています。
経済への影響
金融市場
マイナス金利政策の解除は、金融市場における金利の上昇を意味します。これにより、国債や住宅ローンの金利が上昇する可能性があり、特に変動金利型のローンを利用している世帯には影響が出るでしょう。
企業への影響
企業にとっては、資金調達コストの上昇が予想されますが、経済の正常化が進むことで、消費者の購買力が増し、企業収益の向上につながる可能性もあります。
家計への影響
家計にとっては、貯蓄金利の上昇が見込まれる一方で、ローン金利の上昇による支出増も考えられます。しかし、賃金上昇が続けば、家計の実質的な収入増につながるでしょう。
変動金利位で借りている住宅ローン借入者やフラット35で10年固定にしている住宅購入者などが、今後の金利上昇により支払困難にならないとも限りません。
住宅ローン金利については、引き続き注視が必要ですね。
まとめ
日銀のマイナス金利政策解除は、日本経済にとって重要な転換点となります。
日経平均のバブル後最高値更新や、今回のマイナス金利政策解除等、日本は新たな局面に来ていると考えられます。
円安に進み続ける少子高齢化と衰退途上国と呼ばれ始めた今の日本がどのように舵を切るのか。2023年から始まったインフレにより、デフレ脱却が期待されています。
また2024年以降の賃上げ要求の満額回答やアパレル業界の初任給引上げなど、経済成長とも見て取れる動きが活発になってきました。
金融市場、企業、家計に多岐にわたる影響を与えるため、その動向は引き続き注視する必要があります。