はじめに|大きく動かない相場で、投資家の本性が出る
2025年11月の相場は、10月までの「最高値更新」の熱量が一段落し、いわば**高値圏での“整地”**のような月でした。上がり続ける相場はありません。だからこそ、最高値をつけた後にやってくる“もみ合い”や“小さな調整”は、ある意味で健全です。
問題は、この局面で投資家がどう動くか。多くの人は、相場が落ち着いた途端に「次は何を買うべきか」「一旦売った方がいいのか」と、余計な判断を挟みたくなります。しかし、長期投資の世界では、こういう時期こそが分岐点です。
僕の結論は今月も同じです。
JUST KEEP BUYING(買い続ける)。
そして、STAY THE COURSE(コースを守る)。
最高値圏で「買うのが怖い」と感じるのは普通です。けれど、市場は歴史的に見れば何度も最高値を更新しながら上に伸びてきました。過去の最高値は、未来の通過点になりやすい。だからこそ、“退屈な月”に淡々と積み立てられるかどうかが、後で効いてきます。
2025年11月の米国市場概況|強気相場は続くが、相場は一度息を整える
11月の米国株は、全体としては強い地合いを維持しつつも、10月のような一方向の上昇ではなく、材料待ち・様子見の色が濃い展開でした。
こうした動きの背景には、以下のような市場心理があります。
- 最高値更新後の利益確定は自然な動き
- 金利・インフレの“次のデータ”を待つ局面
- 企業決算の評価が出揃い、次のテーマ探しが始まる
- 地政学や政治イベントの不確実性が完全には消えていない
相場が「派手に上がらない月」は、短期トレーダーにとっては退屈かもしれません。ですが、積立投資家にとっては好都合です。なぜなら、価格が横ばいの時間は、粛々と買い集める時間だからです。
いつも通りの項目で振り返る:2025年11月の主要指標(あなたの月末データを追記してください)
ここからは、いつも通りの項目で11月の状況を整理します。
(※下の「●●」を、11月末(または最新)の確定値に差し替えてください。)
- S&P500終値(11月末):●●●●.●●
- 10年米国債利回り(11月末):●.●●%
- WTI原油価格(11月末):●●.●●ドル
- GDP成長率(最新四半期):●.●%(年率)
- 失業率(最新月):●.●%
- CPI(最新月・前年比):+●.●%
- PPI(最新月・前年比):+●.●%
- 小売売上高(最新月・前月比):+●.●%
この8項目は、資産形成ブログにおける「相場の健康診断」だと僕は思っています。指数の上下だけを追うのではなく、金利、原油、雇用、物価、消費をセットで見ることで、相場の“空気”を誤読しにくくなります。
株式(S&P500):高値圏でのもみ合いは、長期投資家にとって“買いやすい時間”
株式指数は、最も目立つ指標です。S&P500が最高値圏で推移していると、SNSでは「今から買うのは遅い」「天井では?」という声が増えます。
ただ、長期投資では「天井を当てる」ことより、「市場に居続ける」ことのほうが圧倒的に重要です。
なぜなら、最高値をつけた後にさらに最高値を更新するのが、米国市場の歴史だからです。
もちろん短期的には下落することもあります。ただ、それは“誤差”として飲み込める時間軸で戦うのがインデックス投資だと考えています。
11月のように大きく動かない相場は、むしろ積立の再現性が高まる月です。
② 金利(10年米国債):市場の温度計。焦点は「利下げの時期」より「利下げの条件」
金利は株式のバリュエーションに直結します。
利回りが上がれば株式は割高に見えやすく、逆に利回りが落ち着けば株式に追い風が吹きます。
ただ、ここで投資家がやりがちなのは、「利下げはいつか」だけを追い続けること。
本当は「利下げを可能にする環境=インフレ・雇用・消費のバランス」を見た方が、相場の理解が深まります。
11月はその意味で、“次のデータ待ち”の月だったと整理できます。
③ 原油(WTI):インフレの火種になりやすいが、落ち着けば企業にも家計にも追い風
原油はインフレに影響し、インフレは金利に影響し、金利は株価に影響します。
この連鎖を理解すると、「原油なんて投資に関係ない」とは言えなくなります。
WTIが落ち着けば、企業のコスト圧力が和らぎ、家計の可処分所得にもプラスです。
11月は(あなたのデータ次第で)「インフレ火種としての原油」がどう動いたかを確認し、次の物価指標の読み解きにつなげたい月です。
④ GDP:強すぎても弱すぎても相場は揺れる。理想は“ほどよい成長”
GDPは景気の大枠です。
強すぎればインフレが再燃し、FRBが引き締め姿勢を強めるかもしれない。弱すぎれば企業業績が落ちる。
つまり、株式市場にとって理想なのは「ほどよい成長」。
この“ちょうどよさ”が維持できているかどうかが、11月以降の相場を左右します。
⑤ 失業率:悪化が始まったとき、相場は“鈍く”反応し始める
失業率は遅行指標と言われますが、鈍く効いてきます。
いきなり崩れるというより、少しずつ“気配”が出てくる。
雇用が強ければ消費が支えられますし、消費が支えられれば企業業績が底堅くなる。
逆に雇用が緩むと、消費の勢いが鈍り、企業の売上にも影響します。
11月も「雇用が崩れていないか」を淡々と確認する月でした。
⑥⑦ CPI・PPI:インフレは“収束”より“再燃”が怖い
インフレ指標は市場の焦点になりやすいですが、投資家が本当に怖がるのは「高いこと」ではなく「再び上がり始めること」です。
一度落ち着いたインフレが再燃すると、金利の高止まりが長引き、株式に逆風になります。
CPI(消費者物価)とPPI(生産者物価)をセットで見ると、価格転嫁の流れも読みやすくなります。
11月は“市場が安心して株を買える状態”が続いているかどうかを、物価指標で裏取りする月でした。
⑧ 小売売上高:景気は「雇用×消費」で決まる。消費が崩れないかが最重要
米国経済は消費が強い。だから、消費が鈍ると相場全体に影響しやすい。
小売売上高が底堅いなら、景気後退懸念は後退し、企業業績にも追い風が残ります。
11月は「消費が持ちこたえているか」を確認し、12月以降の“年末商戦”にも意識が向きやすいタイミングです。
僕の投資信託買付実績(2025年11月)|買付は10万円、ルールは崩さない
今月も、つみたてNISAで買付は10万円のみです。
- S&P500連動インデックスファンド:100,000円
高値圏でも、調整局面でも、やることは同じ。
この「同じ」を続けるのが難しいから、価値がある。
僕はそう思っています。
JUST KEEP BUYING|最高値圏で買うのが怖い人へ
最高値圏で買うのは怖い。これは普通の感覚です。
でも、そこで買えないと、いつまでも買えません。
相場が下がったら「もっと下がるかも」と怖くなる。
上がったら「高値掴みかも」と怖くなる。
つまり、“買えない理由”は常に用意されてしまう。
だからこそ、ルール化する。
JUST KEEP BUYINGは、感情を排除するためのルールです。
STAY THE COURSE|投資で勝つのは、派手な一発ではなく「続けた人」
長期投資の勝者は、予測が当たった人ではありません。
続けた人です。
相場が荒れたときに売らず、上がっても調子に乗らず、淡々と続ける。
11月のような“何も起こらない月”に、何もせずに積み立てられる人が強い。
ここが長期投資の分かれ目です。
結論|11月は「退屈を受け入れた人」が強い月
11月は、派手な上昇も暴落もないかもしれません。
でも、資産形成は“派手さ”で勝つものではありません。
退屈な月に積み立てる。
不安な月に買い続ける。
最高値圏でもコースを守る。
JUST KEEP BUYING。
この2つを、来月も再来月も、淡々と積み上げていきます。
